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ムービング

超能力を隠して生きる高校生たちと、つらい過去を隠してきた親の世代をともに描いたディズニープラスのシリーズです。カンフル原作ならではの味わい方をまとめました。

📚 韓国ドラマ · 16/16· ⏱ 読了目安 2分 ·情報更新 2026-10-03

📋 基本情報

配信
2023年 ディズニープラス
原作・脚本
カンフル(同名のウェブ漫画)
演出
パク・インジェ
出演
リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、チョ・インソン
形式
全20話の超能力アクションドラマ

どんなドラマか

ごく普通に見える高校に通う何人かの生徒には、人には言えない秘密があります。親から受け継いだ特別な能力を隠し、目立たないように過ごさなければならないということです。そしてその親たちもまた、自分の過去を子どもにさえ打ち明けないまま暮らしています。超能力アクションを掲げてはいますが、この作品の中心にあるのは、子どもを守ろうとする親の思いと、互いを見つけ合う子どもたちの成長です。派手な能力バトルよりも、その力を隠して生きなければならない人々の事情をじっくり見つめるドラマです。

作り手とキャスト

原作はカンフルによる同名のウェブ漫画で、ドラマの脚本もカンフル自身が書きました。映画化もされた『26年』などで知られる作家で、普通の人々の暮らしにジャンルならではの想像力を混ぜ合わせるのが得意です。演出は『キングダム』シーズン2を共同で手がけたパク・インジェ監督。親の世代はリュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、チョ・インソンを中心に、チャ・テヒョン、リュ・スンボムらが加わり、高校生の世代はコ・ユンジョン、イ・ジョンハ、キム・ドフンが演じます。二つの世代の俳優たちがそれぞれの物語を引っ張っていくのが、この作品の大きな特徴です。

  • 配信:2023年 ディズニープラス、全20話
  • 原作・脚本:カンフル(同名のウェブ漫画)
  • 演出:パク・インジェ
  • 親の世代:リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、チョ・インソン、チャ・テヒョン、リュ・スンボム
  • 高校生の世代:コ・ユンジョン、イ・ジョンハ、キム・ドフン

超能力より人の物語

この作品の超能力は、世界を救うヒーローの力というより、隠さなければならない荷物に近いものです。力が知られた瞬間に普通の日常が崩れかねないため、人物たちはいつも気を配り、こらえています。そのため、力を使う場面より、使うまいと努める場面のほうが心に残ることもあります。空を飛べる少年が体が浮き上がらないよう必死にこらえる姿のように、能力がむしろ不便さとして描かれる場面に注目してみてください。超能力という設定を通して、人と違うとはどういうことかを問う物語として読むこともできます。

二つの世代の物語

序盤は学校を舞台にした青春ものとして進みますが、ある時点から親の世代の若い頃へと時間がさかのぼります。今の親たちがなぜあれほど用心深く暮らしているのか、その事情が回を重ねるごとに一つずつ明かされていきます。最初は脇役に見えた大人たちが、それぞれの回で主人公になる構成なので、一人ひとりの人物に深く愛着がわいてきます。親たちの物語を知ったあとで子どもたちの場面を思い返すと、同じ台詞がまったく違って聞こえる体験をするはずです。

見どころ

回ごとに視点が別の人物へ移っていくので、次の点を意識するとパズルがはまっていく楽しさが大きくなります。

  • 親たちが日常で見せるささいな癖と、その理由
  • 子どもたちが互いの秘密に気づく瞬間の表情
  • 同じ出来事を別の人物の視点で見せ直す場面
  • 力を使うまいとこらえる場面にこもった感情

ウェブ漫画がドラマになるとき

カンフルのウェブ漫画は、大勢の人物の事情を細かく編み合わせて一枚の大きな絵を完成させる手法でよく知られています。ドラマもこの構造を生かし、一話が一人の人物の短編のように感じられながら、あとで互いにかみ合っていく形で組み立てられています。原作をすでに読んだ人には場面が映像にどう移されたかを比べる楽しさが、原作を知らない人には何の情報もなくパズルを追っていく楽しさがあります。原作はドラマを観終わったあとに読んでも十分に楽しめます。

観る前に知っておきたいこと

超能力同士の戦いや銃撃、格闘の場面が多く、血が飛び散る残酷な描写も少なくありません。序盤の明るい学校の場面だけを見て軽い青春ものだと思っていると、中盤以降の描写の激しさに驚くかもしれません。全20話と話数が多く、途中で過去の物語が長く続くので、現在と過去を行き来する流れに慣れるまでは少し辛抱が必要です。登場人物が多いので、家族関係を頭の中で整理しながら観るとずっと追いやすくなります。

こんな人におすすめ

超能力ものが好きでも、派手な戦闘より人物の事情に心ひかれる人によく合います。親子や夫婦の物語に弱い人なら、とりわけ長く心に残る作品になるでしょう。『キングダム』のように、ジャンルの枠の中に韓国社会の風景を描き込んだ作品が好きだった人も楽しめるはずです。分量が多めなので、一気に観るより数日に分けて観ながら、人物たちに少しずつ愛着を深めていく観方をおすすめします。

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